ノロウイルスと
ロタウイルスの
違いは症状でわかる!
乳幼児や小さなお子さんの
下痢、発熱、嘔吐は要注意!
ノロウイルスなのか、
ロタウイルスなのかの判別は難しいのです。
特に、ロタウイルスは入院の可能性も!
潜伏期間や
飲むべき薬もわからないと不安ですよね。
そこで、
ノロウイルスとロタウイルスの違いをまとめてみました。
ノロウイルスとロタウイルスの違いは症状でわかります!
ノロウイルスと
ロタウイルスの違いは
症状でわかるのか?
ノロウイルスと、
ロタウイルス!
ウイルスが違うので、
もちろん、症状も違う!
と言いたいところですが、
症状を簡単に言うと、
下痢、吐き気、嘔吐、発熱
という具合に、
ノロもロタも
同じような症状が出ますから、
自分では
判別しづらい可能性が大きいです。
しかも、
小さなお子さん、
赤ちゃんが発症すると、
自分で説明できないので
余計に判別は困難だと言えます。
ロタウイルスの場合は、
ロタウイルス胃腸炎や
ロタウイルス感染症と
呼ばれることがあり、
ノロウイルスの場合は、
ノロウイルス食中毒や
ノロウイルス感染症と
呼ばれています。
それぞれの症状をもう少し詳しく言うと、
ノロウイルスの場合は
体内に入っってしまうと、
小腸で増殖し、
胃の運動神経が麻痺するので、
腹痛、下痢、吐き気、嘔吐
という症状が出ます。
そして、突然、
胃が口から
出てきそうなほどの嘔吐や吐き気が
強烈に起きるのも、大きな特徴です。
発熱に関しては、
それほど高い熱が出ず、
37から38度程度の発熱でおさまり、
発症後、通常なら、
長くて、2日程度で症状も終わります。
下痢は水様性、
つまり、水のような便となり、
通常なら、
2回から3回で終わるのですが、
重症の場合だと、
1日に10回以上の時もあります。
しかし、
通常だと、
短期間に治り、後遺症もありません。
一方、
ロタウイルスの感染した場合は
ノロウイルスに感染した時よりも、
きつめの症状があります。
激しい嘔吐や下痢に加え、
発熱も、39度以上となり、
水様性の下痢により、
脱水症状になりやすいのです。
そして、
必ずではないのですが、
便の色が白色になることがあります。
さらには、
発症後、通常であれば
2日から7日程度、症状が続き、
まれに、
痙攣や脳症を合併することがあるのです。
しかも、
ロタウイルスは、
抵抗力、体力のない乳幼児が
感染することが多いので、
親は、要注意です。
というように、大まかな症状は、
ノロウイルスもロタウイルスも
大きな違いがないように見えるのですが、
ロタウイルスの方が、感染力が強く、
各症状も、
ノロウイルスよりも激しいのです。
そして、必ずそうなるわけではないのですが、
もし、
下痢の便が白いなら、
ロタウイルスに
感染したという判断ができます。
ロタウイルスによる子供の急性胃腸炎は
入院が必要となる急性胃腸炎の原因の50%を
占めるという厄介者ですから、
乳幼児や小さなお子さんが、
高い発熱を伴う
嘔吐や下痢という症状があれば、
一刻も早く、病院に行くべきでしょう。
乳幼児などの体力のない小さなお子さんは、
脱水症状が急激に進行しますので、
早め早めの行動が必要になります。
もし、
- 眼がへこんできた
- 頬がこけてきた
- ぐずる時間が長くなってきた
- 腹部がへこんできた
- 3時間以上、おしっこをしていない
- 口の中や舌が乾燥している
- 泣いてるけど、涙が出てない
などという兆候があれば、
脱水症状が進んでいると考えて、
一刻も早く、医療機関に駆け込みましょう!
言葉で説明できない赤ちゃんですから、
親が兆候を見つけてあげるしかないのです。
よ〜く、観察してあげてくださいね!
ノロウイルスとロタウイルスの違いは潜伏期間でも?
では、
ノロウイルスと
ロタウイルスの違いは
潜伏期間では、どうなのか?
というと、
ロタウイルスの場合は2日から4日で
ノロウイルスの場合だと、1日から2日
と、ここでも、大きな違いはないのです。
しかも、
ノロウイルスもロタウイルスも
インフルエンザと同じように寒い冬に発生します。
つまり、
気温が低くて、乾燥している時期に
流行するという傾向が強いのです。
厳密に言うと、
ノロウイルスは、
12月から2月がピークで
ロタウイスルは、
2月から3月がピークとなります。
簡単に言うと、
冬の前半は、ノロウイルス
冬の後半から春先に、ロタウイルス
が、流行するというパターン。
ただ、ノロウイルスの場合は、
冬の時期に流行することが多いのですが、
年間を通して、
発症しているのも事実です。
そして、
ノロウイルスはロタウイスルよりも
各症状が軽めであるかわりに、
長期的な免疫が成立しないため、
何度も、感染してしまうという
特徴があるのですが、
ロタウイルスの場合は、
一度、感染すると、二度目は
感染しないか、
あるいは、重症にはならない
という特徴を持っています。
また、感染経路で言うと、
基本的には、
ノロウイルスもロトウイルスも
感染者の便や嘔吐物に含まれたウイルスが
人の手などに付着し、持ち運ばれ、
その後、
口に入り、感染するという経口感染ですが、
ノロウイルスの場合は、
インフルエンザと同じ飛沫感染もあれば、
カキなどの
二枚貝から感染する場合もあります。
なお、
ロタウイルスは非常に感染力が強いので、
たった、
10から100個のウイルスが口に入るだけで、
感染してしまうのです!
ですから、
感染者(お子さん)の
便、うんちを処理した際に、
手に付いたウイルスは、
十分な手洗いをしても、
手や爪に数億個のウイルスが残ることが多く、
手に付いたウイルスから
感染が広がるケースも多いので、
その危険性も認識しておきましょう。
知り合いの誰かのお子さんにうつすのは、
いやなものです。
病院に行って、
もし、知人がいたとしても、
その知人のお子さんには触れない方が無難ですよ。
ノロウイルスとロタウイルスの違いで薬も違う?
似たような症状でも、
ノロウイルスと
ロタウイルスの違いで
薬は違うのか?
というと、
実は、
ノロにも、
ロタにも、特効薬がないのです。
特効薬、つまり、
抗ウイルス剤がない!のです。
なので、
水様性の下痢、
嘔吐、
吐き気
脱水症状
腹痛
などという各症状に
対しての対症療法での治療となります。
例えば、
水様性の下痢が続くと、
脱水症状の危険性が高まりますから
点滴を打つというような治療となるわけです。
なお、下痢をしているから、
下痢止めを飲ませたい!
なんていう気持ちになると思いますが、
下痢止めなどの薬は
逆に、回復を遅らせる可能性があるため、
一般的には、
使用しない方が良いとされています。
ということから、
ノロウイルスもロタウイルスも
感染してしまうと、特効薬がないため、
特に、乳幼児や小さなお子さんが
激しい嘔吐や下痢という症状が出たら、
自分の知識、判断で何かをする前に、
早く、医療機関に行って、
適切な療法を受けるべきです。
ノロウイルスとロタウイルスの違いのまとめ
ノロウイルスと
ロタウイルスの違いは、
同じような症状が出るのですが、
激しさが違う!という違いがあります。
共通点は、特効薬がない!
という厄介な感染症なのです。
特に、
乳幼児や小さなお子さんが、
感染する可能性が高いロタウイルスは、
白い便が出たら、当然ですが、
発熱と下痢という症状があれば、
一刻も早く、病院に行くのが賢明です。
親の判断で、
薬を飲ませたりしないで、
正しい治療をしてもらうことが、最良の薬です。
特に、ロタウイルスの場合は、
入院による対症療法となる可能性も高いので、
早期に、医療機関に連れていくのが良いのです!
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